お薬手帳について

お薬手帳をお持ちですか?

普段、どんな薬を飲んでいるか知っているということは大切です。お薬手帳は、処方された薬の名前・飲む量・回数などを記録に残しておくことを目的に作られています。くすりを安全・安心に使用するためにお薬手帳を活用しましょう。

ご存知ですか?お薬手帳の活用法

活用法その1

以前に副作用の出た薬の名前を記録しておけば、同じ薬でおこる副作用を予防できます。

活用法その2

名前、形は違っても同じ効果の薬は多いです。複数の病院にかかって多くの薬を処方されていたり、市販薬を買って飲んでいる場合、薬の飲み合わせによっては効果が強く現れて副作用が出たり、逆に効果が弱まってしまうことがあります。お薬手帳を事前に見せて、医師や薬剤師に薬の飲み合わせをチェックしてもらいましょう。

活用法その3

薬を飲んだ時の症状の変化を記入しておきましょう。例えば、「この薬を飲んだら良く効いて楽になった」「だるくなった」「のどが渇くようになった」「眠くなった」など、まめに日記のように書いておきましょう。また、次回受診するときのために、相談したい内容を書いておくのもよいでしょう。お薬手帳を活用することで、医師や薬剤師と話したいことを忘れずに効果的なコミュニケーションをとることができます。そして患者さんが、安全・安心に薬を使用されることにつながります。

活用法その4

〜震災時などにも「お薬手帳」等の服薬情報が活用されます〜

東日本大震災において、救護所で活動している薬剤師は、避難所等へ避難されている糖尿病や高血圧等の慢性疾患の患者さんから被災前に使用していた薬を聞き取り、「お薬手帳」に薬剤名等を記載する取り組みを行いました。これにより、医療チームの医師は効率的な診察の助けとなり、多くの患者さんの診察が可能となりました。
また、医療チームの一員として派遣された薬剤師が、救護所で処方された薬剤名等を「お薬手帳」に記載して配付することで、被災者の方々は処方薬を自己管理し、間違うことなく服用でき、さらにその後別の避難先で診療を受けた場合にも、継続した薬物療法を受けることが可能となりました。このように、今回の震災でも「お薬手帳」の活用が医薬品の安全な使用に寄与しました。

『お薬手帳』どこでもらえますか?

院外処方せんで調剤する薬局ならどこでももらえます。

入院される患者さんへ

入院時に、現在使用中のくすりとお薬説明書、そして、この『お薬手帳』をお持ちください。このことは、使用中のくすりの確認が効率的に行え、安全な使用につながります。