科長ご挨拶

兵庫県立尼崎総合医療センター呼吸器外科長、呼吸器外科部長 坂井よりご挨拶

患者さんへ

「自分や自分の家族が病気になった時に受けたい医療」を目指しています。胸部の胸壁や肺、縦隔にある病変に対して外科的なアプローチを用いた治療が中心です。手術は初めてという方も多く、術前術後の不安や心配ごとが軽減できるよう患者さんやご家族が納得できるような説明を心がけています。外来も毎日行っており、気になることがありましたらお気軽に相談下さい。

地域医療機関の先生方へ

常日頃より大変お世話になっております。2015年7月に新病院が開院して以来地域の先生方のご協力も有り順調に診療に励んでまいりました。手術室が増加し、今では手術が毎日可能となっております。悪性腫瘍に関しましては、診断から一ヶ月以内の手術が行えるよう配慮しています。気胸などの良性疾患では、麻酔科やICUの協力も有り緊急手術として入院当日の手術も可能になってきました。

また高齢者の肺癌患者さんも年々増加しております。高齢者の方は肺気腫などの肺疾患、糖尿病や心疾患などの合併症を伴う生活習慣病患者さんが多いのも特徴で、術前術後の血糖コントロールや抗凝固薬の服用中止が術前に必要になる方など、我々呼吸器外科だけでは不十分であり他科との連携が緊密にできる点が我々にとっても心強く安心できます。

肺癌の術後に早期がんと診断された場合は-地域連携パス-を積極的に利用し地域のかかりつけ医の先生方との併診よる術後のフォローアップを積極的に推進していますのでよろしくお願い申し上げます。

日々の臨床の中で手術に迷う症例や難しいと思われる症例についても積極的に取り組んでまいりたいと思いますので、御紹介いただければ幸甚です。