対象とする主な疾患

肺癌

呼吸器センターとして呼吸器外科、放射線治療科と協力して集学的治療に取り組んでいます。またWJOG(西日本がん研究機構)をはじめとする日本全国の医療機関が取り組んでいる臨床研究に参加しており、対象となる患者さまには臨床研究への登録をお願いさせていただく場合もあります。

悪性胸膜中皮腫

尼崎市は石綿(アスベスト)関連の悪性胸膜中皮腫の患者さまが多数おられ、当院は全国有数(令和2年度:全国5位)の治療実績を上げています。

びまん性肺疾患

間質性肺疾患に対してCT等の画像検査に加えて、気管支鏡検査を行い治療方針決定に役立てています。当院のリウマチ膠原病科や腎臓内科とも協力しています。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)

病院では呼吸機能検査や画像検査での診断・評価をすすめ、気管支拡張剤などによる治療面では近隣診療所とも連携を図っています。病勢進行時には在宅酸素療法や非侵襲的換気療法の導入も行っています。

気管支喘息

吸入薬の普及により重症患者は以前より減少していますが、それでもコントロール不良の場合に生物学的製剤(抗体製剤)による治療にも取り組んでいます。症状が安定しましたら近隣の診療所に治療をお願いしています。

感染症

2020年以降、新型コロナウイルスが世の中を席巻しましたが、古今東西をとわず気道感染症、肺炎は人類と縁のきれない疾患です。治療が必要な肺炎もありますし、終末期の症状として生じる肺炎もあります。繰り返す誤嚥性肺炎につきましては他院に転送をお願いする場合があります。
また結核も毎月新規の患者を診断しており、忘れてはならない疾患です。